抗がん剤AC療法について
私が初めて受けたがん治療は、抗がん剤治療でした。
アドリアマイシンとシクロフォスファミドを組み合わせたAC療法という標準治療です。標準治療とは、普通の治療と解釈する方がいらっしゃるようですが、統計的に結果が出ている治療法の事です。
アドリアマイシンは、心毒性があるので、一生のうちに決まった量しか投与ができない強力な抗がん剤です。これで、がん細胞を破壊しますが、他の正常な細胞まで破壊してしまうため起きるのが、副作用です。
<AC療法による主な副作用>
脱毛、吐き気、嘔吐、白血球減少、口内炎、皮膚や爪の変化、卵巣機能低下など
アドリアマイシンは、真っ赤な液体で見るからに毒々しい感じです。
今でもこの抗がん剤を見るだけで、吐き気を感じます(涙)
でも安心してください。
今は、副作用に本当に良く効く薬が出ているので、ドラマで見るような吐きまくるようなことはないと思います。
<AC療法の流れ>※私の場合
3週間に1回のサイクルで通院にて点滴
- 吐き気止め(イメンドカプセル)を投与1時間前に服用
- アドリアマイシン投与
- シクロフォスファミド投与
- 生理食塩水で血管内の抗がん剤を洗い流す
<投与中の副作用予防法>気休め程度・・・
- 投与中は、口に氷を入れてなめておくと「口内炎」予防になる
- 頭を冷やしておくと脱毛しづらい(私は試していないが、病院によっては冷やす帽子のようなものを用意してくれるところがあるようです)
私が治療を受けていたがんセンターでは、通院治療センターというところで投与されます。カーテンで仕切られた半個室になっており、リクライニングチェアとテレビがあり、食べ物や雑誌も持ち込み自由でした。
こんな感じです。
まだ、点滴中は特に具合が悪くなることもありませんでした。
この通院治療センターの看護師の方々は、ゴーグルにエプロンをして投与するので、何故か理由を尋ねたら「この抗がん剤は、皮膚につくと皮膚障害が起こるから」とのことでした。そんなもの体に入れて大丈夫なのか?と不安になりましたが、結果的に、私はこの抗がん剤でがんが無くなりましたので、副作用に負けないで希望を持って受けてください。(効き目は個体差があるため、受けてみないと効く効かないが分からないそうです。)